人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おひとり様の日々・・・その後

ohitorisam.exblog.jp
ブログトップ

平成細雪が終わってしまいました

先日最終話が放送された平成細雪、実は結構楽しみに見ていました。

そうです、あの谷崎潤一郎さんの細雪、近代文学の傑作(なのか?)と言われている細雪。

まあでも私、着物を着るようになってその存在を知ったくらいなので…どうかと思いますが、ちゃんと原作も読みましたよ。文庫本で。これが、字が小さいのは文庫本だから仕方ないけど、とにかく文章が長くて行間が狭くて(笑)淡々と淡々と淡々と物語が進行していく。特に大きな事件もなく、ほんとに淡々に。でもすらすらすいすい読める、不思議な本でしたけど・・。もちろん、映画や舞台化もされてるようですけど、私映像では見たことなくて。今回は平成版ということで、どういう風になるのかな~と楽しみに見てました。

ほぼほぼ設定は原作通り。まあ、4姉妹以外の話(悦子のこととか、幸子の家の隣人の話とか)はカットされていましたから、ほんとに4姉妹の話でしたが、なかなか面白かったし、画もきれいだった。小さな設定が違うのは仕方ないでしょう。板倉は事故じゃなく病気だったはずとか。

ちなみに、北海道で生まれ育った私は、いわゆる古い歴史とか、家とか、本家と分家とか、そういうものの価値がよくわからないので、「蒔岡の家に生まれる」ということがどういったことなのか、ピンとこない。それほどまでに重圧のかかることなのだろうか、とか。でも、そういうことらしいと知識はあるから、一応頭で理解はできる。4姉妹それぞれに思うところがあって、ふーんなるほどなあ~という感じでした。

本では雪子の感情がよくわからなかったのだけど、今回は雪子の感情も細やかに描かれていた。だからこその「私だっていろいろ考えています」という言葉にも説得力があったように思う。最後ムロツヨシとハッピーエンドはなんか出来過ぎのようなきもしないでもないけど(原作にはなかった)細かいエピソードが面白かったので良しとする。

最後の、4姉妹が秋の紅葉の中を歩く姿が阪神淡路大震災の1か月前、という設定はなにを伝えたかったのだろうかと、そこは今も私にはよくわからない。

ちなみに谷崎潤一郎と言えば着物(笑)アンティークのキモノは素敵でも似合う気がしなくて、興味もないし持ってもいないけど、確か竹久夢二美術館に細雪の世界を見に行ったっけ。今回も着物姿は出てはきたし、本家のお手伝いさんの君江さんも必ず着物姿だったけど、さすが平成細雪、服のほうが出番多いw

ちなみに平成ヒトケタだからおよそ25年ほど前の時代設定。

そうか~その頃かあ(笑)私まだ新卒だったわ。おあとがよろしいようで。





by noi-y.noi-y | 2018-01-29 21:06 | ひとりごと | Comments(0)