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おひとり様の日々・・・その後

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効率化施策

札幌は久しぶりの青空。
やっと春めいてきた、と思ったらすぐに揺り戻しがくるのでうかうかできない。
春も行きつ戻りつ。

職場では3月末で退職した人も4月で新採用になった人もいて、なんとなく新年度が始まっています。だけど、やめた正職員のあなうめがされず、臨時職員で補われているのが現実。これは去年より今年のほうが顕著。

じわじわと病院にもくる非正規雇用の波。つまりはリストラ。
いかにパートが増えようと医療の質が下がれば経営に直結して病院自体が立ち行かなくなる。中途半端な規模の中途半端な急性期病院ほど苦しい。

世の中的にどんどん老人が増えているなかで、
「病気だけど病院にいるほどでもないのに家では手がかかって見れない」
中途半端な患者も存在している。
どこにも行き場のない人たち。

「家に帰る!」と治療を拒否する男性の家族は
「手がかかるし帰ってこられたら迷惑だから病院にいろ!」と本人に言う。
かといって入院していても点滴も検温も拒否し、ひたすら不機嫌さを回りにぶつけるから、逆にそれをみた家族は
「こんなんじゃ帰ってこられてもやっぱり困る」という気持ちを固め外泊さえままならない、いわば悪循環。
「結局は家族とその患者さんの問題」として扱わざるをえず、
介護保険も福祉もその方には絵に描いたもち。
その男性はずるずると病院に入院せざるを得ない。。。

これはレアなケースではない。
そしてこういう方はこれからどんどん増えてくるでしょう。
今は前に比べて「独身の」中高年のかたが増えています(い、痛い)
少子化で親類・家族も少ないし、地域コミュニティーは当てにならないから、
独居の場合ある程度自立でき、自己管理ができないと
行き先がなくなってしまいます。
お金があれば解決の道はいろいろありますけど、そうでない場合は・・・・。

病院のリストラも必要でしょうけど、
こういう現状を把握して、長期的に受け皿を準備しないと、
医療難民はどんどん増えてしまうのではないでしょうか。
by noi-y.noi-y | 2006-04-05 13:01 | jobs | Comments(0)